(けんぽんちゃくしょくかんこうじえんぎ)
絹本著色観興寺縁起
国・重要文化財(絵画)

【詳細】
名称 絹本著色観興寺縁起
フリガナ けんぽんちゃくしょくかんこうじえんぎ
員数 2幅
所在の住所 京都市東山区茶屋町527
所在の場所 京都国立博物館
指定年月日 明治39年4月14日
追加等指定年月日  
制作年代 鎌倉
作者  
備考  


【説明】
 1幅は、千手観音の霊木を本尊とする本寺草創の縁起であり、他の1幅は、草野永平が観音の利益によって赤旗党を破った軍功を描いた絵図である。寺伝によれば白雉年間筑後国に草野常門なるもの、狩猟におもむき、いつしか豊後国日田郡石井郷にいたって日下部春里なる長者の娘玉姫を取り去ろうとした悪鬼を退治し、その時矢の当った千枝の柏が、この千手観音の霊木であることを知り、一宇の伽藍普光院を建ててこれをまつった。そしてのち天智天皇から寺田を賜わって観興寺と称したという。また、それから下ること500年、源平時代、九州に平家一統が蜂起した時、常門の子孫永平は弟永信とともに源氏に与して勲功を立てたが、兄弟はこれひとえに観音の方便と感じて、土佐将監にこの縁起2幅を描かせたという。吾妻鏡、文治2年の条によれば、永平はこの功によって、筑後在国司、押領使に任じられている。絵図の筆者は土佐将監光信と伝えられているが、様式的にはこの種の縁起図が盛んになった鎌倉後期にまで上らせてよい作と思われる。なお箱に寛文2年5月住持運堯がしるした修理銘が陰刻されている。2幅とも縦160?、横114?。