(もくぞうしょうかんのんざぞう)
木造聖観音坐像
国・重要文化財(彫刻)

【詳細】
名称 木造聖観音坐像
フリガナ もくぞうしょうかんのんざぞう
員数 1躯
所在の住所 福岡市城南区東油山508
所在の場所 油山観音
指定年月日 明治39年4月14日
追加等指定年月日  
制作年代 南北朝
作者  
備考  


【説明】
 正覚寺は、油山観音として市民に親しまれているが、寺伝によると聖武帝の頃、西域僧清賀(雷山千如寺の開山と伝える人)が開山したとされる山岳寺院である。720の僧坊があったと言う大寺であったが、龍造寺氏の兵火にあい、その後元禄7年(1694)に承天寺住職によって再建され、以来臨済宗に属している。この正覚寺本堂脇の収蔵庫に聖観音坐像が安置されている。像高79cmの桧材の寄木造で、全体に漆箔がほどこされている。頭部は差首で、体部は前後二又は三材でつくられているらしい。(底板があり木寄せは不明である)高い髻を結び、厚手の衣文・膝高で張りのある右足上の結跏趺坐の姿等から、宋風の影響が強く見られる。体部に比して頭部が大きく、全体に茫洋とした印象は室町期の造りと見てよい。この寺は、背振修験と深くかかわっていたと想定されるが、中世に栄えたことを表わす唯一の遺品である。