(けぬきがたたち)
毛抜形太刀 無銘
国・重要文化財(工芸)

【詳細】
名称 毛抜形太刀 無銘
フリガナ けぬきがたたち
員数 1口
所在の住所 太宰府市宰府4?7?1
所在の場所 太宰府天満宮宝物殿
指定年月日 大正12年3月28日
追加等指定年月日  
制作年代 平安中期
作者  
備考  


【説明】
 長さ66.4cm、反り2.8cm、柄長17.0cm、元幅3.0cm、無銘で平安時代の作である。 毛抜形太刀の始源は平安初期の末葉とされているが、菅公の御佩刀と伝えられるこの太刀は、平安中期頃の作品と考えられる。柄には毛抜形の透かしがあるので、その名があり、武具として供し得るであろうが、むしろ儀仗用太刀としての性格を強めている。 刀身と柄は共に強度の反りを持っており、棟は丸く、鋒(ぼうし)はかます形に小鋒で、中央よりに鎬状に高くなって、平造りから鎬造りに移行する過渡的な容姿を示している。柄の中央に毛抜形を透彫りしてあり、柄先の窓透しも軍扇形に巧みに打抜かれている。 この種の太刀は、平安時代から鎌倉初期にかけて一時流行し平緒(ひらお)太刀、野剣(のつるぎ)とも呼ばれ、その豪華さから神仏への奉納や贈答に用いられた。現存するものは極めて少なく、奈良の春日神社に2口(国宝)ある。天満宮のものは、天正の戦乱の際に神殿炎上のため焼身となり、刀身と柄部が離れている。両者は2本の鋲で継がれ、更にはばきでおさえ分離を防いだようである。全国に数少ない毛抜形の太刀の一遺品として貴重なものである。ものである。