蜷城おくんち
【ひなしろおくんち】

蜷城おくんち
【開催場所】
朝倉市 美奈宜神社
【開催日】
10月21日  
【指定】
福岡県指定無形民俗文化財
【アクセス】
甘木鉄道 西鉄甘木駅より西鉄バス田主丸行き林田バス停下車(約15分)すぐ

【由来等】
 蜷城おくんちの起源は不明。1509(永正6)年に永屋地区が領主より清道旗を賜り、その頃から御神幸及び獅子舞が行われていたといわれている。また1844(天保15)年の「林田宮御神事定書」に1698(元禄11)年以降の、神幸祭についての記載がある。現在の神幸祭は、明治中期のものをほぼ踏襲しているといわれている。

【活動の歴史】
 林田美奈宜神社社伝によると、かつての神幸祭は神輿が千歳川を渡り摂社恵利八幡宮をお旅所としていたという。大正初期に千歳川の御渡がなくなり、現在は上畑に御旅所を置き御神幸を行っている。現在、獅子舞が2組、毛槍4組、子供太鼓1組が神幸祭に参加している。獅子舞は、長田、鵜木、中島田の3地区が奉納していたが、中島田の獅子は大正時代初期に途絶えた。長田の獅子舞は第二次大戦後中断していたが、昭和40年初頭に「蜷獅子会」が結成され復活した。鵜木の獅子舞は昭和52年から中断していたが、平成13年に復活した。毛槍は8組あったが、戦後中断し、金丸の毛槍が平成5年に復活。また近年では、長田、片延、福光、金丸の毛槍が小学生たちに伝承されている。子供太鼓は3組あったが、戦後中断。平成11年に古老より習得し、1組の子供太鼓が復活している。

【芸能を行う理由・目的】
 五穀豊穣

【舞・踊りの特徴】
 獅子舞は、1頭に2名が入り演じる。獅子楽はない。舞は2種類あり、門付けの際には「半ケ場」を、奉納の際には「本ケ場」を舞う。所作が長田と鵜木の獅子では異なる。暴れまわる獅子を、「鼻もち」と呼ばれる人間が取り押さえる。毛槍の所作は、4組でそれぞれ異なる。
民俗芸能では私たちが普段見ることのない道具や興味深い言い伝えなどがたくさんあります。


朝倉市
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このホームページの情報は、2002年11月から2004年3月の間に行った取材を元に掲載しています。
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