高良山獅子舞
【こうらさんししまい】

高良山獅子舞
【開催場所】
久留米市 高良大社
【開催日】
1月1日 7月20日 10月12日
【指定】
市町村指定無形民俗文化財
【アクセス】
西鉄バス御井町バス停より車で8分

【由来等】
 久留米市の「久留米市文化財指定物件資料」によると、高良山獅子舞の由来は定かでないが、鎌倉時代に田楽美麗法師であった梅津家が、獅子舞の全てを独占していたことに起因する。田楽美麗法師梅津家は、菅原道真を慕って筑紫に下り、高良山大宮司家の庇護の下、三瀦荘夜明(現 久留米市大善寺町夜明)に住み着いたといわれ、高良大社大祭の獅子、田楽、竹の舞を司った。高良山獅子舞が氏子連の手によって奉納されるようになったのは、高良大社御神幸祭が復活された1669(寛文9)年以降であるといわれている。

【活動の歴史】
 明治維新後、獅子舞、風流を伝承するために16〜40歳の男性で「高良山同志会」が組織され、この同志会は9〜12歳の三番組、13〜15歳の二番組を経て同志会正会員となり同志会正会員によって奉納されていた。昭和36年の御神幸祭の後に一時中断したが、昭和52年に高良山町内の有志、高良大社の協力により、高良山町内在住16〜60歳までの男性をもって「高良山同志会」を再結成した。以前は高良山御神幸祭(10年に1度)、御神期大祭(50年に1度)の道行きで猿田彦(道祖神)を先頭に先祓い先導役として獅子が続き要所要所で獅子舞を舞っていたが、これでは伝承芸能が継承できないため、昭和52年より毎年高良大社御神前で元旦祭、おくんちの日に魔祓いとして奉納することになった。

【芸能を行う理由・目的】
 無病息災、五穀豊穣、子供の魔除け

【舞・踊りの特徴】
 舞庭に御座4枚を敷き清め、その上で赤と黒2頭の獅子により奉納。1頭の獅子は前獅子と後獅子の2名で舞う。獅子頭は約30sと大型で重いので、1振りは約2分。1振り毎に前獅子は交代し計3振り行う。前は左手を真上に伸ばして獅子頭を持ち、右手であごを持つことで口を開閉する。獅子全体で約50sの重量になり、二名の足をそろえることや、獅子頭を大きく振るなど相当の力仕事になる。随時「歯打ち」を行っているが、この歯打ちは子供の頭を飲み込み「カチ、カチ」と鳴らし、心身共に健全に育つようにと祈る儀式。奉納舞は「神の舞」だけで、重厚壮厳さに特徴を有し、神事としての趣を強く残しており動きが比較的緩やかである。
民俗芸能では私たちが普段見ることのない道具や興味深い言い伝えなどがたくさんあります。



久留米市
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このホームページの情報は、2002年11月から2004年3月の間に行った取材を元に掲載しています。
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