円座餅つき
【えんざもちつき】

楽器・道具等の特徴
 臼は松の木製で、重さ30kg〜40kg。現在の臼は平成10年から使用している。杵代わりのカシの棒切れは長さ1.5m、搗面5cmで、20本程保管している。円座音頭を歌う際、宮司が景気付けの太鼓を叩く。

禁忌についての言い伝え
 なし。

その他
 大祭りでは、数種の「座」が設けられる。「地願座」は前日に行われ、宮司、区長、座元でお神酒とお膳(ご飯、刺身、汁物、漬物)を頂く。「子供の座」は当日祭典後に行われ、氏子の2歳〜小学校6年生の子供を招待してお膳立て(ご飯、味噌汁、おこわ、お菓子)をふるまう。「本座」は正午から餅つき開始まで行われ、氏子で大祭り組加入(下香楽地域の全住民)の戸主と餅搗き手を招待してお膳立て(仕出し料理、ご飯、煮込み、豆腐汁、おこわ、漬物、酒、飲み物)をふるまう。本座の最中に、今年の座元から来年の座元への引継ぎの儀式である「おとば渡し」を行う。「天神の座」は当日の締めくくりとして、宮司、町内会長、座元でお神酒とお膳(豆腐一丁、簡単な食事)を頂く。「座」に出す料理はすべて決められているが、時代ごとに改められてきた。昭和58年までは「座」に出す魚は祭池(出口池)で養殖する鯉鮒と決められていたが、干ばつの時に困るという理由で海の魚でもよいことになった。平成8年までは「円座餅座」(青年と本座で食事する)が、また数10年前までは「婦人の座」(婦人がお茶を飲む)が行われていた。








このホームページの情報は、2002年11月から2004年3月までの間に取材を行ったものです。
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