(平成23年度)
  10.ぶらり英彦山冬のフォト教室
 
○ 期 日  平成24年1月22日(日)

○ 参加者 39名

○ 事業内容
  本事業は、写真撮影をとおして、多くの積雪がみられる冬の英彦山の魅力を存分に味わっていただくとともに、趣味としてのカメラの技術向上ならびにさらなる意欲喚起を目的として実施しました。 

<出会いのつどい>
 出会いのつどいでは、主催者代表あいさつ及びスタッフ紹介を行いました。過去のフォト教室参加者や同じ写真教室所属の方々など、顔見知りの参加者も多く、和やかな雰囲気の中、事業がスタートしました。
出会いのつどいでの主催者あいさつ   出会いのつどいの様子

<説明「英彦山の歴史について」>
  参加者の方々に、英彦山の歴史を知っていただいた上で、よりよい写真を撮っていただくために、スタッフから英彦山の歴史についての話をしました。写真撮影ポイントでもある玉屋神社や英彦山大権現庭園の興りの話では、参加者の方々も興味津々聞き入る様子が見られました。
 説明「英彦山の歴史」の様子①  説明「英彦山の歴史」の様子②

<講話「冬山風景の撮影~ワンポイントレッスン~」> 
  全日本写真連盟西部本部委員である髙橋 光男氏を講師にお招きし、「冬山風景の撮影~ワンポイントレッスン~」と題して、基本的な撮影技術から高度な画像処理の仕方まで幅広く教えていただきました。同じ風景写真でも、背景の色味を変えるだけで見る側に伝わる印象が大きく変わることなど、パソコンを使っての説明はとても分かりやすく、参加者もとても参考になった様子でした。
 講演の様子  お話をされている講師の髙橋先生

<写真撮影実習>
 写真撮影実習のため約40分かけて玉屋神社へ歩いていきました。途中、急な上り坂などもありましたが、「あともう少し、頑張ろう!」と互いに励まし合いながら、みんなで頑張って歩いていきました。玉屋神社では、撮影モデルとして青年の家職員が扮する“山伏”が登場した際には、皆さん真剣な眼差しでシャッターを切っていました。
 
 被写体にカメラを向ける参加者    ほら貝を吹く山伏
  玉屋神社までの山道を登る参加者   撮影実習の様子  

<講師による総評>   
  写真撮影実習の後、講師の髙橋光男氏から、まとめの総評をしていただきました。参加者が当日撮影した写真を見ながら、よい点を評価していただいたり、気をつけるべき点をアドバイスしていただいたりしました。うなずきながら熱心に先生の話を聞いている参加者の姿が見受けられ、今後のさらなる撮影意欲につながったのではないかと感じました。   
 総評で使う写真を選ぶ参加者  高橋先生による総評の様子
 ○ 参加者の声
雪景色の撮影を楽しみにきたのですが、雪がなく残念でした。しかし、かわりに山伏の写真が撮れ、よかったです。
山伏の方、ご苦労様でした。
  初めて参加しましたが、皆さんが和気あいあいとした中で、アッという間に時間が過ぎてしまいました。
  前回も良かったが、今回も非常に良かったです。来年も参加したいと考えています。
  玉屋神社への道は思いのほか険しく、久しぶりに登山をした気分でした。大変楽しい登山ができました。
  雪がないのは残念でしたが、玉屋神社まで歩くことができ、健康的で楽しかったです。
  いつも大変勉強になります。ありがとうございました。

○ 全体をとおして
 英彦山は九州有数の降雪地帯であり、雪景色の撮影を楽しみに参加された方も多かったのではないかと思います。しかし、数日前から暖かい日が続いたため、当日は雪がまったくなく本当に残念でした。また、当日は時折小雨の降るあいにくの天気でしたが、玉屋神社辺りでは、霧に包まれる場面もあり、歴史ある英彦山らしい雰囲気の中、撮影実習ができたのではないかと思います。さらに、撮影モデルとして“山伏”が登場したのは参加者の方からも大好評で、皆さん先を争うようにポジション取りをし、夢中になって撮影する姿が見られました。
 今回は、英彦山修験道発祥の地といわれている玉屋神社を中心に撮影実習を行いました。玉屋神社までは片道約40分の山道を歩いていかなければなりませんでしたが、日頃の運動不足を解消する健康的な活動ができたと喜ぶ参加者の声も聞かれました。また、写真撮影の技術向上はもとより、歴史や自然といった英彦山の魅力を実際に肌で体感していただくことも本事業の目標の1つに掲げていましたので、その点においても、大きな成果が挙げられたのではないかと考えています。