事業の報告 平成25年度
  8.英彦山森林環境ボランティア
 
期 日  平成25年6月9日(日)

参加者 62名(小学生16名、高校生23名、教員2名、一般8名、ボランティア団体13名)

プログラム【6月9日(日)】

 時  間 活 動 内 容 
10:00~10:20 開講式
10:20~11:00 講話「間伐の意義と森林整備の方法について」
   「間伐材利用の現状について」
  ※小学生「クラフト体験活動」
11:00~12:00 実習「森林散策」
13:00~15:00 実習「間伐材クラフト」
15:00~15:30  閉講式

活動の実際
 
講話【間伐の意義と森林整備の方法について】【間伐材利用の現状について】
実習【森林散策】
 遠賀川源流のサケの会会長の青木宣人氏に「間伐の意義と森林整備の方法について」「間伐材利用の現状について」の講話をしていただきました。スライドショーに画像を映し出しながら、現在の森林の状況や我が国における滞在自然植生等の話を詳しく説明していただきました。
 また、講話に引き続き、青年の家の前の杉林の散策を行いました。散策をしながら、理想の森林、木の植生の説明をしていただきました。奥に進むにつれて変化していく植物の種類や土の様子に気づき、どの参加者も、森林について深く考えるきっかけとなりました。
 
講話を真剣に聞く参加者 木を観察する参加者
参加者の声
  ・ 何気なく見ていた杉林にいろいろな手が入っていると思うと、なんだか見る目が変わりました。
・ 森林はただ木が生えていればよいのではなく、周りの自然と一緒に成長しないといけないということが分かりました。
・ 森林があるから水があり、水がなければ私たちは生きていけず、水を絶やさないためにも、森林を守ることは大切だと思いました。
  ・ 森林は日本の宝であり、これからの手の入れ方次第で、子孫に財産として残せるものだと知りました。

実習【間伐材クラフト】
  午後からの実習では、間伐材をつかったクラフト活動を行いました。杉の枝を使った「笛」作りや杉丸太を用いて焼き目をつける「焼杉」作り、杉丸太を使った「ネームプレート」作りに挑戦しました。小学生は、はじめて使うのこぎりに悪戦苦闘しながらも、楽しんで活動に取り組んでいました。また、どの参加者も、作品に念入りに紙やすりをかけて磨いたり、ペイントを施したり、思い思いに工夫を凝らしながら、熱心に作品づくりに取り組む姿が見られました。
 丸太を切る高校生 念入りに紙やすりをかける小学生

参加者の声
  ・ 木というものは使い方によっては、私たちの思い出にもなり、間伐材を利用することはとても大切だと思いました。
・ 木を実際に触ったり、物を作ったりすることで、私たちの日常生活において、木が大切だということを感じました。
 ・ 単なる廃材ではなく、有効活用する方法をたくさん考える必要があると思います。

全体をとおして
 今回は、筑豊地域の方を中心に、多くの方に参加していただきました。あいにくの雨で、当初予定していた活動を全て実施することはできませんでしたが、講話や実習を通して、環境ボランティアに対する考え方が高まったという参加者がほとんどでした。
 この英彦山森林環境ボランティアは引き続き、10月上旬にパートⅡ、11月下旬にパートⅢを実施し、次回のパートⅡでは、間伐材を利用したクラフト活動(ベンチやテーブル)やブナの種拾い(登山)を行います。さらに、環境保全についての理解を深める研修となるよう内容の充実を図っていきたいと考えています。多くの方の参加をお待ちしています!