平成26年度
  10.家族でスローライフin英彦山~秋編~
 
目 的
 英彦山や上津野地区の豊かな自然の中で、参加者に自然体験や農業体験を楽しんでいただくことを目的としました。家族で協力して活動しながら、「語らい」を多く持ち、家族の結びつきを強めていただきたいと考えました。また、郷土料理体験をとおして、地産地消の考え方に触れ、「食」に対する関心を高めていただきたいと思いこの事業を企画しました。
 
期 日  平成25年9月7日

参加者 74名(19家族)

プログラム

第1日目【9月14日(土)】

 時  間 活 動 内 容 
10:30~11:00 出会いのつどい(上津野地域活性化センター)  
11:00~120:0 活動1 稲刈りをしよう
12:00~12:30 活動2 ヤマメのつかみ取りにチャレンジ 
12:30~13:30 活動3 郷土料理を学ぼう
13:30~14:00 活動4 バケツ稲発表会
14:00~14:20 活動5 サツマイモを収穫しよう
14:20~15:30 活動6 カカシを作ろう
15:30~16:00 別れのつどい(上津野活性化センター)

活動の実際
 《9月14日(1日目)》
出会いのつどい
   春編参加の11家族に新規参加の8家族を加えた合計19家族が、自然との触れ合いを楽しみにして、添田町上津野地区の地域活性化センターに集合しました。主催者挨拶の後、上津野村づくり推進協議会の松﨑和彦会長が歓迎の挨拶を行い、地域を挙げて準備を行ってきたこと、参加者との交流を楽しみにしていたことを、伝えられました。松﨑氏は、参加者に楽しんでいただけるような活動のアイディアをいろいろと出されてきました。参加者は、地域の方々の「おもてなしの心」を感じながら一日を迎えられました。
カカシの親子が出迎えてくれました  江戸時代の屋敷を見学していただきました

  活動1 「稲刈りをしよう」 
   春編参加の方々が5月に苗を植え、4カ月が経って黄金色に実った稲穂を鎌で刈り取りました。参加者は、始めはぬかるんだ田んぼを歩くのに苦戦していましたが、上津野地区男性部の方々の指導のもと、次第に慣れて上手に刈ることができるようになりました。参加者には稲を育てることの難しさや自分で植えたものを自分で収穫し食べる楽しみを感じていただけたと思います。
稲の刈り方を教わりました  親子で力を合わせて刈りました
 
 「上手に刈れたよ!」  「楽しくなってきた!」

活動2  「ヤマメのつかみ取りにチャレンジ」
    上津野のお米をおいしくいただきました。秋編の郷土料理の目玉として、「そうめんうり」のあえものをみんなでつくりました。参加家族と上津野の方との間でたくさんの交流ができました。
 「そっちに行ったよ!」 「どこ?どこ?」   「ここにいた!」
 
「捕まえたよ」   「焼き立て、いただきます!」       

活動3「郷土料理を学ぼう」
   昼食では、上津野の婦人部の方々が何日も前からメニューを考え、準備してくださった郷土料理に舌鼓を打ちました。「地産地消」の考えを基に、地域で取れた食材を使い時間をかけて作られた食事を、参加者にゆっくり召し上がっていただきました。メニューは「野菜のてんぷら」「かぼちゃの煮物」「豚汁」「ラッキョウ」「タケノコ」等で、参加者は大変喜ばれました。
また、郷土料理体験として、地元で取れた「ゆず」を使って、「ゆず胡椒」を作りました。参加者は、作り方の説明に興味を持って熱心に聞き入り、「家に帰って自分でも作ろう」と意気込んでいらっしゃいました。
こんなにたくさんのお料理です  「心のこもった料理、美味しいね」       
  
 たくさんおかわりしてくれました   ゆず胡椒の作り方を学びました

活動4「バケツ稲発表会」
   春編の参加者には、5月から家庭で育てていたバケツ稲を持ってきていただきました。実際に稲を育てる体験を通して、うまくいった喜びや苦労を感じられました。バケツ稲には、大きく立派に育った稲、少し小ぶりな稲などいろいろありましたが、どれも心を込めて育てられたものでした。      
参加者は、村づくり協議会の事務局長からのコメントに励まされたり、他の参加者が育てた稲を見て驚いたりして、来年への「バケツ稲育成」への意欲を持たれた様子でした。
大切に育てていただきました  稲の成長を克明に記録されました      
 
 松崎さんにコメントをいただきました  発表を熱心に聞かれていました

活動5「サツマイモを収穫しよう」
    上津野の方々に5月に植えていただいたサツマイモを収穫しました。土が固く、地中深く植わっていましたが、子どもたちは粘り強く掘りました。大きなサツマイモが収穫できた時には、歓声が上がっていました。子ども達にとって、実際に土に触れ、野菜を収穫する体験は、「食」について考えるきっかけになったと思います。
「さあ、掘るよ~」   「随分深くまで植わっていたよ」   
 
 「こんなに大きいよ」   「みんな採れたよ」

活動6 「カカシを作ろう」
    昔から鳥や獣からお米や野菜を守るために作られ、田畑に立てられてきたカカシを制作しました。昔の生活に思いを馳せると同時に11月3日の収穫祭に飾り地域興しに役立たせたいと考えました。竹や古着を使い、昔ながらのスタイルのカカシを作りました。どんなカカシにするか家族で話し合い、協力して作業する中で多くのコミュニケーションが生まれました。ユニークな顔や恰好のカカシがたくさん作られ、地域が賑やかになりました。
 家族みんなで協力しています  肉づけをしっかりと
 完成です!収穫祭では上津野地区にたくさんのカカシが並びます。お楽しみに!

参加者の声
・2回目の参加で、今回はヤマメのつかみ取りが子ども達はすごく楽しかったようでした。郷土料理もすごくおいしかったです。ゆずごしょうの作り方も教えてもらえて、作るのも楽しみです。ありがとうございました。
・毎回楽しく盛りだくさんな内容で本当に満足しています。次回もどんな企画があるかワクワクしながら来たいと思います。ありがとうございました。 
・上津野の方には大切な時間を私たち家族の為に、準備から当日まで、並々ならぬお世話をいただきまして、ありがとうございました。子ども達はじめ私達大人は、何にもお礼はできませんがこの貴重な時間は一生忘れることはできません。 
 ・子どもの食育の為と思って参加いたしましたが、大人も楽しめました。ありがとうございました。
・おなかいっぱい。心もいっぱいです。
・たくさんのスタッフの方々に親切にしていただきありがとうございました。
・今日は一日お世話になり、ありがとうございました。次回の冬編にも参加したいと思います。

全体をとおして
 当日は天候に恵まれ、事故やケガもなく予定通りに活動を行うことができました。参加者は、上津野地区での稲刈りや郷土料理を大いに楽しみ、ヤマメつかみ取りやカカシ作りなどの初めての経験ができたことを大変喜んでいらっしゃいました。各活動を通して、自然に触れ、農業の楽しさや難しさを体験し、「食」に関する意識を参加者に持っていただけたと信じています。家に帰られてから、ここで体験した活動を、御家庭でも試していただき、家族での語らいを増やし、スローライフの意識を持つきっかけになって欲しいと願っています。
 また、早くからいろいろと準備してくださっていた上津野地区の方々の温かい心遣いに、参加者は大変感謝されていました。同時に、上津野地区の方々も、県内の色々な地域からの参加者と積極的に交流していただきました。「参加者の笑顔がたくさん見られてうれしい」との声も聞かれました。参加者と地域の方々と繋ぐことができたと考えます。
 冬編では、参加者の方々に更に満足していただけるように、更なる活動の充実を目指したいと思います。
 
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