平成29年度
体験活動プログラム研修会・地域活動指導員等研修会(第1回)
 期 日    平成29年6月28日(水)
 参加者  22名 
 日 程
 
時 程 内   容
13:30
13:50

14:00



15:10
15:20



15:50



16:20
受  付
開会行事
研修1〈講話・グループ演習〉
   「子どもの生きる力を育む体験活動へのアプローチ」
     〜押さえておきたい活動のねらいと人権の視点〜
     筑豊教育事務所 社会教育室 社会教育主事 上野 修司
研修2〈講話〉
  「子どもの体験と人権教育」
     筑豊教育事務所 人権・同和教育室 主任・社会教育主事 野見山 和久
研修3〈講話・交流〉
  「さぁ、みんなでやってみよう!」
    〜地域における体験活動の実践へ〜
     筑豊教育事務所 社会教育室 社会教育主事 大塚 忠生
16:30 閉会行事

 活動の実際
  研修1
(1)内容  研修1では、体験活動におけるねらいの重要性と人権の視点について理解するために、青少年教育施設の活動プログラムを基に演習を行いました。施設が提供している様々なアクティビティには、それぞれに期待される効果が示されており、子どもの実態に応じてそれらを意図的・計画的に仕組むことで目指す子どもの姿に近づくことを学びました。また、体験活動をとおして培われる「他者理解」や「多様性の尊重」等は、人権教育を通じて育てたい資質・能力でもあり、両者には密接な関連性があることを理解しました。
 ↑研修の始まりはアイスブレイクで             ↑グループ演習の様子

(2)参加者の声
それぞれの体験活動に沿った目的や理由があると感じました。しっかりとした意図を持って企画立案したいです。
体験活動のねらい等を理解し、アクティビティを実施する必要があるなど、今後の活動に活かせていけそうです。
体験活動をとおして、人権教育にもなっていることが印象に残りました。

  研修2
(1)内容  研修2では、体験活動指導者が子どもへの指導場面において、心得ておきたい人権侵害について講話を行いました。指導者が人権侵害を起こさないためには、@人権について正しく知ること、A子どもの尊厳について意識化を図ること、B人権侵害をしない・させないという行動化を図ることが重要であり、スタッフや保護者と課題を共有することで、より多様な視点で子ども達を見守り、指導することができることを理解しました。
 ↑子どもの現状についてのデータ紹介       ↑子どもへの人権侵害を説明する講師
(2)参加者の声
体験活動指導者として、人権意識の再確認ができました。
常に人権を考えながら体験活動をしていきます。
自分の日々の活動が、人権意識を育てることにつながっていると気づかされました。

   研修3・4
(1)内容  研修3では、研修1・2を受けて、参加者自身がこれまでに実施した事業や指導場面を振り返り、それを基に参加者同士で交流を行いました。また、地域活動指導員の役割や様々な体験が子どもの豊かな成長につながっていることを、設置要綱や国立青少年教育振興機構のデータを基に確認しました。データでは、自然体験や生活・文化体験が豊富な子ほど自己肯定感が高い傾向にあることから、指導者として体験活動のねらいや人権尊重の視点を十分に踏まえることで、さらにその効果が高まることを押さえました。
  ↑体験活動の意義を語る講師   ↑担当事業を基に参加者同士で交流
(2)参加者の声
活動ふりかえりシートを使っての交流がよかったです。お互いの活動の様子を知ることができたので、体験活動の幅が広がりました。
ねらいをハッキリと!人権尊重の視点も入れて!今後の事業に生かしたいと思います。
改めて地域活動指導員の内容を考えることができました。

 全体をとおして
 研修1〜3の講師を全て当教育事務所の社会教育主事が行いました。知識・理解中心の研修内容になりましたが、参加者からのアンケートではいずれも高い評価をいただきました。これから夏を迎え、各地域や学校で体験活動の実施が多くなる前に、指導者として体験活動のねらいを明確化すること、人権尊重の視点を持って指導にあたることの重要性を、参加者全員で確認できたのはとてもよかったと思われます。特に、地域活動指導員の方々は自らの業務を振り返る機会になり、役割の自覚にもつながったようです。参加者の多くは地域活動指導員でしたが、学校や教育委員会、隣保館からの参加もありました。グループ演習や交流の時間を通じて、お互いを知りつつ、様々な立場から意見交換ができました。