教材内容 |
【平和教育】戦場に7人の息子たちを送り出す度に桐を植えた母親は、代わりとなる桐に語りかけて、戦場にいる息子を励ましていた。一郎が中国大陸で戦死し、遺骨となって戻ってきたことをきっかけに、次第に手柄を立てるより無事に戻ってくることを願うようになっていた。後に息子たちは全て戦死、又は行方不明になっていたが、母親は息子たちが帰ってくるのを心待ちにして、自分が植えた七本の桐の木に絶えず語りかけた。しばらくしてビルマで行方不明になっていた五郎が帰って来た時には、母親は「五郎」という名付けた桐の木に凭れかかったまま息絶えていた。児童文学作家大川悦生が1969年に発表した戦争を題材にした文学作品。 |