事業報告

 令和5年度 現代的課題対応研修

公民館事業活性化研修会

 

 期 日  令和5年 9月 7日(木) 

 参加者 62名

 趣旨   

  • 多くの公民館関係者が抱える「多様で多世代の交流が生まれる場所づくり」「若い世代を含めたより多くの住民の参加・参画」といった課題を解決するための視点をつかむとともに、今後の事業づくりにつなげる。

 活動の様子


【説 明】「本研修会の趣旨について」

社会教育総合センター研修・情報室 社会教育主事 原田 嘉樹  

 次期教育振興基本計画のコンセプトの1つである「日本社会に根差したウェルビーイング」への理解を深めるとともに、その達成のために解決すべき課題や、求められる公民館の基本的機能「つどう・つなぐ・むすぶ」について確認しました。
 また、参加者の事前アンケートをもとに、「多世代の交流」が多くの公民館が抱える課題であることをおさえ、その課題解決に向けた研修会であることの共通理解を図りました。


【研修1】〈事例発表〉「カレーがつなぐ交流の“わ”~かくし味は地域の人たち~」

佐賀市立循誘(じゅんゆう)公民館主事  八尋 純子 氏 





 佐賀市立循誘公民館の八尋純子公民館主事から「公民館カレーの日」が始まった経緯や、公民館職員が変わっても続いている理由、地域への好影響と今後の課題などについて発表していただきました。
 「みんなで気軽におしゃべりができる場所があったらいいよね」ということから平成25年6月に公民館主導ではじまった「公民館カレーの日」が、平成28年には循誘まちづくり協議会主催となって今日まで継続していることや、毎月カレーを作る団体が変わることで多くの団体と公民館が組織的に機能し、持続可能な取組となっていることを発表していただきました。


【研修2】〈講義〉「多世代交流の場づくり~公民館だよ!全員集合~」

奈良市都跡(みあと)公民館長  山田 龍太郎 氏 





 公益財団法人奈良市生涯学習財団 奈良市都跡(みあと)公民館の山田龍太郎館長から多世代交流の場づくりにおいて大切な視点について、これまでの実践事例を複数挙げて話していただきました。
 二名(にみょう)公民館でのロビーワークの実践事例を用いて、多世代が集う公民館における「環境」の視点等をお話しいただきました。壁や天井を取り払い、空間的につながりを持たせることで多世代が集う公民館づくりにつながるという話に、参加者はうなずきながら耳を傾けていました。
 また、都跡(みあと)公民館に赴任してすぐに地域を歩いて住民と話すことで悩みや課題を聞き、公民館事業へ活かす実践をお話しいただき、地域の実態把握の大切さもお示しいただきました。


【研修3】〈演習〉「みんなでつくろう!かたろう!~私の公民館~」

奈良市都跡(みあと)公民館長  山田 龍太郎 氏
社会教育総合センター研修・情報室 社会教育主事 原田 嘉樹






 グループになり、前半は原田社会教育主事の進行で、ワールドカフェ方式で本研修の感想や学びの共有を行いました。後半は山田館長の進行で、グループごとに本日の学びを活かした事業企画演習を行いました。
 参加者から新しいアイデアがたくさん提案され、現在抱えている課題の解決に向けた具体的なヒントを得ることができました。

 参加者の声

~事例発表~
  • 地域をつなぐ手法で『食』を使う事の効果がよく分かりました。
  • 自分の地域でもやってみたいです。
  • 公民館とはどういう場所なのか改めて考えさせられました。
  • いろいろな人が参加しやすい講座をもっと考えていきたいと思いました。
~講話~
  • 地域で出来そうなたくさんのヒントをもらえました。
  • 当事者と話し合うことの大切さが事例をとおしてよく理解できました。
  • 地域の課題としっかり向き合うことの大切さに気付かされました。
  • 経過を可視化して周知することの大切さが分かりました。
  • 利用者が主催者として活動していくヒントになりました。
~演習~
  • 悩みを話し、みなさんにアドバイスをもらい、課題解決のヒントがもらえました。
  • 開催要項をつくるのが新鮮でした。
  • 一人ではできないことも協力すればできることが分かりました。
~全体をとおして~
  • 研修会構成がバランスよく、学びが多かったと思いした。
  • 「目的」「本質」を考えるよい機会になりました。
  • これからの公民館事業につなげたいです。