事業報告

 令和5年度 現代的課題対応研修

SDGs×まちづくり推進セミナー

 

 期 日  令和5年10月4日(水) 

 参加者 24名

 趣旨   

  • SDGs(持続可能な開発目標)の視点から、社会教育が果たすべき役割や可能性を考えるとともに、多様な主体との連携・協働によって、新たな社会問題や変化にも対応できる人づくり・地域づくりに資する。

 活動の様子


【説 明】「本研修会の趣旨について」

社会教育総合センター研修・情報室 社会教育主事補 植田 泰司  


 SDGsを取り巻く現状と全国アンケートの結果をもとに課題を整理し、本研修「SDGs×(かける)まちづくり」の趣旨について説明しました。
 SDGs達成に向け、社会教育・生涯学習の立場からできることと、既存事業をSDGsの視点から見直し、よりよい内容とすることを研修のねらいとして、参加者の共通理解を図りました。

【研修1】〈事例発表〉SDGs未来都市 福津市・宗像市「ふむふむSDGsプロジェクト」

福津市経営戦略課経営戦略係長 山本 素子 氏 
宗像市経営企画課企画政策係長 松山  稔   氏 



 福津市と宗像市が連携した事業である「ふむふむSDGsプロジェクト」について御発表いただきました。
 両市はSDGs未来都市に選定されており、まちづくりにも関連のあるSDGsをテーマとした事業に数多く取組まれています。今回の発表では、小学校と連携した環境問題啓発イベントや伝統・文化の継承事業、住民に対するSDGs周知のための動画作成やワークショップ、企業と連携した取組等について紹介していただきました。
 両市の取組は、既存の事業にSDGsの視点を取り入れ、連携することで、持続可能な地域の発展をめざした事例として有意義な発表となりました。また、連携することにより、担当者の視野や考え方が広がり、事業がより持続可能な取組へと変化していったことがメリットとして挙げられました。


【研修2】〈交流〉「SDGs de おしゃべりタイム」

社会教育総合センター研修・情報室 社会教育主事補 植田 泰司 



 研修2では、立ち話形式で事例発表の感想や、参加者自身の事業における悩み、やってみたいこと等を交流しました。
 参加者からは、「他の自治体の取組や悩みが共有できて参考になった。」や「SDGsと事業を関連付けることの大切さを感じた。」等の声があり、有意義な時間となったようでした。


【研修3】〈演習・講義〉「事業や業務に生かすSDGsの視点とその活用法」

SDGs推進ネットワークin九州代表  亀井 直人 氏



 前半はSDGsの考え方を地域の活性化に活かし、地方創生を実現する方法について参加者全員で対話し、考えるカードゲームを行いました。
 参加者は割り当てられた役職になりきり、プロジェクトの達成のために他の参加者と「対話」や「協力」を繰り返していました。時には大きな声で呼びかけたり、一生懸命交渉したりする活動を通して、様々な立場の住民がまちづくりに主体的にかかわる手法や重要性を学ぶことができました。
 後半は参加者の演習の講評を交えながら、SDGsを事業に生かす際の視点・活用法を様々な角度から御講義していただきました。SDGsとESD(持続可能な開発のための教育)の関係についても整理していただき、「批判的に考える力」「未来を予測して計画を立てる力」などESDが目指す7つの能力・態度についても学びを深めることができました。
 参加者からは「他の立場の方とコミュニケーションを取ることの大切さを痛感した。」「体験をとおして、全体のことを考えながら事業を行う必要があると感じた。」「演習をとおして持続可能な社会について学ぶことができた。」等の声があり、SDGs達成に向けて必要となる視点と、まちづくりにおける視点の共通点をとらえて、今後への意欲を高めることができました。




 参加者の声

  • 身近な取組をSDGsと関連付けることで持続可能なまちづくりに繋がると感じた。
  • SDGsでは様々な部署との連携ができるので、まちづくりの可能性が広がった。
  • 様々な機関と協力することの大切さを感じた。
  • まずは動いてみようと思った。