円座餅つき
【えんざもちつき】

円座餅つき
【開催場所】
築上郡築上町 下香楽公民館
【開催日】
12月第1日曜日
【指定】
福岡県指定無形民俗文化財
【アクセス】
京築交通下城井小学校バス停下車

【由来等】
 起源は定かではないが、江戸時代の中頃には既に行われていたと伝えられている。天疫神を勧請し、悪疫退散、五穀豊穣を祈願する「大祭り」にて神饌の鏡餅を搗くが、その際「われも、われも」と村人たちが杵を奪い合い、やむなく有り合わせの棒切れを持ち寄り、総がかりで搗いたのが円座餅つきの始まりといわれている。

【活動の歴史】
 第二次大戦前は、皆が羽織袴を着用するなど、伝統に忠実に祭りを執り行っていた。戦時中は中断していた。戦後少しずつ変化していったが、昭和59年に祭りの改正を行い、「座」の料理の変更や、下香楽公民館で「座」や餅つきが行われるなど、大幅な変化があった。

【芸能を行う理由・目的】
 悪疫退散、五穀豊穣、無病息災(餅を食べると、1年間の健康と、安産祈願になるといわれている)

【舞・踊りの特徴】
 10名程の白しめこみ、桃色鉢巻姿の搗き手が「円座音頭」を歌いながら樫の棒で餅を搗く。「円座音頭」は3番まであり、1番歌い終わる毎に「臼ねり」と呼ばれる臼の奪い合いをする。1番臼は御鏡餅1重ねと12カ月分の重ね餅(閏年は13重ね)、2番臼は空臼、3番臼は藁餅(白餅に12束の新藁を入れたもの、閏年は13束)を搗く。餅は、神様に奉納するために搗くが、実際は見物客にすべて配る。3番臼まで搗き終わり注連縄をはった臼納め場に臼を納めると、円座餅つきは終了する。行事は全て下香楽公民館前で行われるが、昭和59年に祭りの改正が行われる前までは、座元の家で行い、臼を当屋の座敷に納めて臼ねりを終了していた。
民俗芸能では私たちが普段見ることのない道具や興味深い言い伝えなどがたくさんあります。


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このホームページの情報は、2002年11月から2004年3月の間に行った取材を元に掲載しています。
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