事業報告

 令和5年度 現代的課題対応研修

地域と学校の連携・協働推進セミナー

 

 期 日  令和5年11月2日(木) 

 参加者 106名

 趣旨   

  •  地域全体で子供達の成長を支え、地域づくり・人づくりを目的とした地域学校協働活動とコミュニティ・スクールを一体的に推進するために、関係者の理解促進と連携の構築を図るとともに、今後の取組の充実につなげる機会とする。

 活動の様子


【説 明】「本研修の趣旨について」

   趣旨説明(PDF:1,540KB)
社会教育総合センター研修・情報室 社会教育主事 嶋本 光司  



 コミュニティ・スクールと地域学校協働本部の導入・整備率は年々上昇し、本事業の効果は実感しつつも、推進員・学校・行政ともに多くの課題や悩みを感じています。
 冒頭で、社会の状況から「コミュニティ・スクールと地域学校協働活動の一体的推進」の必要性について提案するとともに、改めて「連携・協働」とはどのような状態のことなのか説明しました。
 そして、本研修では地域学校協働活動とコミュニティ・スクールの一体的推進の事例から、地域と学校の連携・協働による効果を知り、取組に向けた意欲を高めるとともに、その過程を学ぶことで、それぞれの立場で感じている課題の解決に資する研修であることを説明しました。

【研修1】〈事例発表〉「地域と学校の連携・協働による効果~寄島小学校の取組を通して」

岡山県浅口市立寄島小学校教頭  池上 宗一郎 氏 



 寄島小学校は、地域と学校の連携・協働により、地域に開かれた教育課程「よりしま学」、不登校対応、様々な地域学校協働活動などについて効果が生まれています。現状や課題、まちの魅力を把握するとともに、それを学校・家庭・地域がワークショップ等で共有することで、地域みんなで教育を創り上げていく様子を話されました。また、「今では、地域との連携・協働はなくてはならない」という思いも話されました。一体的推進の効果の大きさが実感できた事例発表となりました。


【研修2】〈協議〉「もっと前進!さらに前進!~わたしたちの地域の連携・協働~」

社会教育総合センター研修・情報室社会教育主事  嶋本 光司 



 地域・学校・行政ごとの小グループに分かれて協議を行いました。それぞれの地域の連携・協働の現状を、レーダーチャート(「目標や課題の共有」「役割分担」「振り返りの場の設定」「信頼関係」の4観点)で表すとともに、よさや課題を出し合い、情報交換をしました。協議をとおして、各地域での取組を振り返ったり、推進のヒントを得られたりしたようでした。


【研修3】〈講義〉「地域の可能性は無限大!~地域と学校の『学びの循環』の構築~」

岡山県高梁市教育委員会社会教育課参事・文部科学省CSマイスター  安田 隆人 氏 



 安田先生は、寄島小学校を含む2校でCSを立ち上げ、地域と学校の連携・協働を推進してこられました。
CSの意義や機能させるためのポイントなど、多くの実践事例をもとに説明されました。また、CSと働き方改革の連動にも取り組まれた実践には、多くの参加者が関心を寄せていました。
 正解主義ではなく修正主義で取組むスピード感の大切さやコーディネート役の複数制など、実に多くのポイントを話されましたが、そのベースには、様々な方との「対話」がありました。また、子どもを取り巻く現状を見ると、地域と学校の連携・協働はMUSTであり、「地域と学校が強い信頼関係を構築することは全ての取組のベースのベースのベースである。」と力強く話されていました。参加者の一体的推進への理解の深まりと実践意欲の向上につながりました。



 参加者の声

~事例発表~
  • 効果が表れるまでの過程がわかった。
  • マイナスイメージから入った先生の変容に、連携・協働の効果の高さを感じた。
  • 教職員のCSへの関わりが強いことが新しい視点となった。

~協議~
  • 自分の地域を客観的に振り返ることができた。
  • 他の地域の方とつながることができてよかった。
  • CSの仕組みなどの理解が、まず必要だと感じた。

~講義~
  • 今までわからないでモヤモヤしていたことがすっきりした。
  • 学校・家庭・地域で協力、熟議する大切さを知った。
  • 管理職の立場で取り組まれた内容が大変参考になった。
  • 本気で実践してこられた熱を感じた。教育の力を感じた。

~全体を通して~
  • 地域連携担当として何をすべきなのか見通しを持つことができた。
  • 教育は学校だけでは無理があることをとても感じた。
  • 関係者にもっと聞いてもらいたい内容だった。行政と協力して運営していきたい。
  • 来年度からのCSの立ち上げを頑張ろうと思う。